個人再生の
解決事例
埼玉県在住case50
ご依頼者様の基本情報
D様/40代/男性/埼玉県在住/会社員
受任前の状況
事情
D様は、営業職であった頃、歩合給が安定せず、借入を始めました。その後、不動産業で独立することを考え、ローンを組んで土地を購入しましたが、独立は成功しませんでした。返済のストレスからギャンブルを始めてしまい、さらに借入が増えてしまいました。住宅ローンを除いて債務額は2000万円を超え、自分ではどうしようもできなくなり、相談に来られました。
収入・資産の状況
収入:月収40万円
資産:自動車・バイク(価値なし),自宅マンション(オーバーローン),土地(オーバーローン)
負債の状況
借入先 | 借入残高 | 毎月の返済額 |
---|---|---|
A社 | 1,700,000円 | 55,000円 |
B社 | 1,300,000円 | 37,000円 |
C社 | 600,000円 | 15,000円 |
D社 | 2,600,000円 | 45,000円 |
E社 | 1,300,000円 | 30,000円 |
F社 | 4,000,000円 | 63,000円 |
G社 | 13,000,000円 | 65,000円 |
合計(住宅ローン除く) | 24,500,000円 | 310,000円 |
H社(住宅ローン) | 9,500,000円 | 47,000円 |
受任後の状況
個人再生後の返済状況
借入先 | 認可された弁済総額 | 毎月の返済額 |
---|---|---|
A社 | 220,000円 | 3,600円 |
B社 | 170,000円 | 3,000円 |
C社 | 80,000円 | 1,400円 |
D社 | 330,000円 | 5,500円 |
E社 | 170,000円 | 3,000円 |
F社 | 520,000円 | 8,500円 |
G社 | 1,700,000円 | 28,000円 |
合計(住宅ローン除く) | 3,190,000円 | 53,000円 |
G社(住宅ローン) | 9,500,000円 | 47,000円 |
コメント
自宅を残したいとの希望があり、また、安定した収入も見込まれたので、個人再生の方針を採ることにしました。
懸念されたのが、所有する土地の扱いでした。土地には、取得代金の借入を受けた債権者の抵当権が設定されていましたが、評価額が低く、オーバーローン状態でしたので、担保不足分は再生債権として扱う必要がありました。当初、任意売却を試みましたが、なかなか買い手が付かず、競売を申し立てられました。
この競売手続と並行して、個人再生の申立てをしました。手続中に、競売が終了し、担保不足額が確定する見込みだったからです。
また、この競売の結果にも左右されましたが、特定の債権者が過半数の債権額を有していたため、小規模個人再生では、その反対により認可がされないおそれがありましたので、給与所得者等再生を選択しました。なお、可処分所得がそれほど高額にはならなかったため、返済総額は、概ね債務ベース(300万円)になることが見込まれ、この点で不利にはなりませんでした。
申立後、特に問題がなく、無事計画が認可されました。結果、5年間で無理のない返済をしていけることになり、家計の再建を図ることができました。