個人再生の
解決事例
神奈川県在住case39
ご依頼者様の基本情報
S様/50代/男性/神奈川県在住/会社員
受任前の状況
事情
S様は、お子様の大学入学時に多額の教育ローンを組み、その返済を優先していたため、徐々に生活費が不足し、複数の業者から借入れをしていました。住宅ローンの返済もあったため、これ以上の返済は困難と判断し、ご相談にこられました。
収入・資産の状況
月収:32万円
財形貯蓄:50万円 保険解約返戻金:29万円 退職金(見込額):783万円
不動産:1970万円(オーバーローン)
負債の状況
借入先 | 借入残高 | 毎月の返済額 |
---|---|---|
A社 | 540,000円 | 16,000円 |
B社 | 530,000円 | 16,000円 |
C社 | 3,300,000円 | 40,000円 |
D社 | 350,000円 | 7,000円 |
E社 | 1,700,000円 | 20,000円 |
F社 | 4,600,000円 | 105,000円 |
G社 | 1,200,000円 | 40,000円 |
合計(住宅ローン除く) | 12,220,000円 | 244,000円 |
H社(住宅ローン) | 27,000,000円 | 130,000円 |
受任後の状況
個人再生後の返済状況
借入先 | 認可された弁済総額 | 毎月の返済額 |
---|---|---|
A社 | 110,000円 | 1,800円 |
B社 | 110,000円 | 1,800円 |
C社 | 700,000円 | 11,000円 |
D社 | 70,000円 | 1,200円 |
E社 | 360,000円 | 6,000円 |
F社 | 930,000円 | 15,000円 |
G社 | 260,000円 | 4,300円 |
合計(住宅ローン除く) | 2,540,000円 | 41,100円 |
H社(住宅ローン) | 27,000,000円 | 130,000円 |
コメント
自宅不動産を維持するため、破産手続ではなく、個人再生(小規模個人再生)手続を選択しました。780万円以上の退職金(見込額)がありましたが、確定拠出年金法に基づき支給される退職金であり、差押禁止財産に該当するため、清算価値に計上せずにすみました。
申立時点では、S様は債権者への返済原資を確保できていませんでした。しかし、申立後の履行可能性テスト(3ヶ月)で毎月の返済原資を積み立てることができ、ご本人からの聞き取り調査を基に、支払見込に関する上申書も提出したため、裁判所に支払い見込ありと判断され、認可決定を得ることができました。