個人再生の
解決事例
神奈川県在住case37
ご依頼者様の基本情報
Q様/40代/男性/神奈川県在住/会社員
受任前の状況
事情
Q様は、10年程前からギャンブルを始め、その資金を捻出するため、借入をするようになりました。損失をカバーしようとさらにギャンブルをしてしまうという悪循環に陥り、借入額は次第に増加していきました。奥様とも折り合いが悪くなり、離婚をしました。離婚を機に債務整理をしようと、当所にご相談をいただきました。
当初は、夫婦共有だったマンションを売却し、その売却益を支払原資として、任意整理をする方針でした。しかし、任意売却が難航し、結局、不動産業者に売却せざるを得ず、想定していた売却益は発生しませんでした。
そこで、受任後個人再生の方針に変更することになりました。
収入・資産の状況
収入:月約23万円 資産:なし(マンションは売却済)
負債の状況
借入先 | 借入残高 | 毎月の返済額 |
---|---|---|
A社 | 260,000円 | 25,000円 |
B社 | 510,000円 | 40,000円 |
C社 | 300,000円 | 10,000円 |
D社 | 1,900,000円 | 30,000円 |
E社 | 1,000,000円 | 20,000円 |
F社 | 300,000円 | 8,000円 |
G社 | 1,000,000円 | 60,000円 |
H社 | 820,000円 | 20,000円 |
I社 | 110,000円 | 20,000円 |
J社 | 160,000円 | 10,000円 |
合計 | 6,360,000円 | 243,000円 |
受任後の状況
個人再生後の返済状況
借入先 | 認可された弁済総額 | 毎月の返済額 |
---|---|---|
A社 | 50,000円 | 1,000円 |
B社 | 100,000円 | 2,000円 |
C社 | 60,000円 | 1,200円 |
D社 | 400,000円 | 8,000円 |
E社 | 230,000円 | 5,000円 |
F社 | 60,000円 | 1,200円 |
G社 | 230,000円 | 5,000円 |
H社 | 160,000円 | 3,500円 |
I社 | 20,000円 | 初回一括返済 |
J社 | 30,000円 | 初回一括返済 |
合計 | 1,340,000円 | 26,900円 |
コメント
申し立てをした裁判所は、原則、再生委員は付さない運用でしたが、申立前に不動産を売却していたことから、再生委員が選任されました。
主に、売却価格が適正だったかどうかが論点となりましたが、媒介会社からの逐次のレポートを取り寄せて報告した結果、当該売却でやむを得なかったということになりました。
履行可能性等、その他の点は問題がなく、また過半数の反対もなかったため、再生計画は認可となりました。結果、毎月の支払額は約27,000円まで圧縮され、無理なく返済をしていけるようになりました。