個人再生の
解決事例
埼玉県在住case163
ご依頼者様の基本情報
D様/60代/男性/埼玉県在住/会社員
受任前の状況
事情
D様は、子の大学費用の補填のために複数の銀行から借入れを始めました。また、10年ほど前からFX取引を行うようになり、数百万円の損失を計上しました。そして、その穴埋めをするため、複数の金融機関からの借入金をFX取引に投資するようになり、セミナーや商材にも手を出すようになりました。しかし、利益を上げることはできず、多額の負債が残り、返済が困難になったため、ご相談に来られました。
収入・資産の状況
収入:月収28万円
資産:預貯金24万円 保険解約返戻金10万円 自動車30万円(時価) 自宅不動産130万円(査定額)
負債の状況
借入先 | 借入残高 | 毎月の返済額 |
---|---|---|
A社 | 2,970,000円 | 75,000円 |
B社 | 290,000円 | 50,000円 |
C社 | 290,000円 | 9,000円 |
D銀行 | 1,670,000円 | 20,000円 |
E社 | 730,000円 | 18,000円 |
F社 | 650,000円 | 40,000円 |
Gカード | 560,000円 | 10,000円 |
Hカード | 2,430,000円 | 35,000円 |
I銀行 | 4,640,000円 | 45,000円 |
J銀行 | 1,740,000円 | 50,000円 |
K銀行 | 570,000円 | 10,000円 |
L銀行 | 550,000円 | 10,000円 |
M銀行 | 340,000円 | 10,000円 |
N銀行 | 400,000円 | 8,000円 |
O社 | 1,410,000円 | 27,000円 |
合計 | 19,240,000円 | 417,000円 |
P銀行(住宅ローン) | 1,760,000円 | 100,000円 |
受任後の状況
個人再生後の返済状況
借入先 | 借入残高 | 毎月の返済額 |
---|---|---|
A社 | 520,000円 | 10,000円 |
B社 | 50,000円 | 1,000円 |
C社 | 50,000円 | 1,000円 |
D銀行 | 290,000円 | 6,000円 |
E社 | 130,000円 | 3,000円 |
F社 | 110,000円 | 2,000円 |
Gカード | 100,000円 | 2,000円 |
Hカード | 420,000円 | 9,000円 |
I銀行 | 810,000円 | 19,000円 |
J銀行 | 310,000円 | 6,000円 |
K銀行 | 100,000円 | 2,000円 |
L銀行 | 100,000円 | 2,000円 |
M銀行 | 60,000円 | 1,000円 |
N銀行 | 70,000円 | 1,000円 |
O社 | 250,000円 | 5,000円 |
合計 | 3,370,000円 | 70,000円 |
P銀行(住宅ローン) | 1,760,000円 | 100,000円 |
コメント
D様は、ご自宅をお持ちでしたので、個人再生手続きを選択せざるを得ませんでした。そして、債権者数が多く、再生計画案に反対されるおそれがあったため、給与所得者再生での申立てとなりました。その結果、債権者への返済額が多額になり、さらに住宅ローンの返済もあったため、D様の収入だけでは履行可能性がない状況でした。
しかし、奥様とお子様の援助を受けられることになり、その旨を裁判所に丁寧に説明して、最終的には住宅資金特別条項付きの再生計画案の認可を受けることができました。
本件は、個人再生手続の中でも認可までのハードルが高い事案でしたが、無事認可決定を得ることができ、T様もほっとされていました。