個人再生の
解決事例
神奈川県在住case119
ご依頼者様の基本情報
D様/40代/男性/神奈川県在住/会社員
受任前の状況
事情
D様は、戸建住宅を購入し、奥様とペアローンを組みました。子が誕生した際、奥様が産休を取ったことから、世帯収入が減少し、借入れをするようになりました。その後も、子の保育園の送迎等で、奥様がフルに働くことができず、家計に余裕は生じませんでした。
さらに、遠方に住む母の介護などのため、交通費の負担も増えました。こうしたことから、住宅ローンを除いて、約800万円の負債を抱え、返済が困難になってしましました。
収入・資産の状況
収入:月収22万円(賞与年額120万円)
資産:預貯金10万円,積立金80万円,退職金見込額130万円,保険解約返戻金12万円,自動車50万円,戸建住宅(オーバーローン)
負債の状況
借入先 | 借入残高 | 毎月の返済額 |
---|---|---|
A社 | 3,450,000円 | 110,000円 |
B社 | 690,000円 | 12,000円 |
C社 | 1,140,000円 | 30,000円 |
D社 | 1,140,000円 | 20,000円 |
E社 | 840,000円 | 10,000円 |
F社 | 710,000円 | 18,000円 |
G社 | 90,000円 | 10,000円 |
合計(住宅ローン除く) | 8,060,000円 | 210,000円 |
H社(住宅ローン) | 10,480,000円 | 43,000円 |
I社(住宅ローン) | 12,360,000円 | 50,000円 |
受任後の状況
個人再生後の返済状況
借入先 | 認可された弁済総額 | 毎月の返済額 |
---|---|---|
A社 | 1,010,000円 | 17,000円 |
B社 | 200,000円 | 3,000円 |
C社 | 340,000円 | 6,000円 |
D社 | 340,000円 | 6,000円 |
E社 | 240,000円 | 4,000円 |
F社 | 210,000円 | 3,000円 |
G社 | 30,000円 | 初回一括 |
合計(住宅ローン除く) | 2,370,000円 | 39,000円 |
H社(住宅ローン) | 10,480,000円 | 43,000円 |
I社(住宅ローン) | 12,360,000円 | 50,000円 |
コメント
戸建住宅を残したいという希望がありましたので、小規模個人再生の方針としました。また、住宅ローンについて、奥様とペアローンを組んでいたことから、奥様も併せて個人再生の手続をすることにしました。
個人再生手続をする上で、賞与が支給され、安定した収入が見込まれ、再生計画の履行可能性については大きな問題はありませんでした。ただ、積立金や退職金等、現時点では処分ができない財産があり、この財産がそのまま清算価値に計上されてしまうため、その評価については精査をし、可能な限り清算価値が抑えられるような努力をしました。
申立後、手続は問題なく進行し、無事再生計画は認可されました。清算価値についても、裁判所と協議を重ね、何とか返済が可能な範囲に抑えることができました。