個人再生の
解決事例
静岡県在住case121
ご依頼者様の基本情報
F様/30代/男性/静岡県在住/会社員
受任前の状況
事情
F様は、親族が所有する土地の上に住宅を建て、住宅ローンを組みました。その後、勤務先の都合で減給があり、借入れを始めました。また、減給のストレスから、ギャンブルにのめり込んでしまい、さらに借入れが増えました。
個人再生手続をとるべく、他の法律事務所に依頼をしましたが、その対応に問題があり、当事務所に相談に来られました。
収入・資産の状況
収入:月収44万円(賞与年額100万円)
資産:現金20万円,預貯金60万円,保険解約返戻金160万円,車2台(合計30万円),使用貸借権付き建物30万円
負債の状況
借入先 | 借入残高 | 毎月の返済額 |
---|---|---|
A社 | 550,000円 | 10,000円 |
B社 | 750,000円 | 10,000円 |
C社 | 70,000円 | 70,000円 |
D社 | 1,620,000円 | 35,000円 |
E社 | 100,000円 | 7,000円 |
F社 | 430,000円 | 9,000円 |
G社 | 1,260,000円 | 30,000円 |
H社 | 1,640,000円 | 35,000円 |
I社 | 1,080,000円 | 10,000円 |
J社 | 450,000円 | 9,000円 |
K社 | 2,630,000円 | 35,000円 |
L社 | 300,000円 | 9,000円 |
M社 | 1,170,000円 | 20,000円 |
N社 | 2,170,000円 | 19,000円 |
O社 | 1,100,000円 | 20,000円 |
合計(住宅ローン除く) | 15,320,000円 | 328,000円 |
P社(住宅ローン) | 23,600,000円 | 74,000円 |
受任後の状況
個人再生後の返済状況
借入先 | 認可された弁済総額 | 毎月の返済額 |
---|---|---|
A社 | 110,000円 | 2,000円 |
B社 | 150,000円 | 2,000円 |
C社 | 10,000円 | 初回一括 |
D社 | 320,000円 | 5,000円 |
E社 | 20,000円 | 初回一括 |
F社 | 80,000円 | 1,500円 |
G社 | 250,000円 | 4,000円 |
H社 | 320,000円 | 5,000円 |
I社 | 210,000円 | 4,000円 |
J社 | 90,000円 | 1,500円 |
K社 | 510,000円 | 9,000円 |
L社 | 60,000円 | 1,000円 |
M社 | 230,000円 | 4,000円 |
N社 | 420,000円 | 7,000円 |
O社 | 220,000円 | 4,000円 |
合計(住宅ローン除く) | 3,000,000円 | 50,000円 |
P社(住宅ローン) | 2,360,000円 | 74,000円 |
コメント
一度、個人再生手続を別の法律事務所に依頼していましたが、その対応に不満があり、委任契約を解消しました。その後、当事務所にご相談をいただき、受任しました。
住宅を残したいというご希望でしたので、当所としても、小規模個人再生の方針としました。
安定した収入があり、債務が相当程度圧縮されれば、十分に返済をしていくことが可能な状況でした。しかし、複数の財産を所有しており、特に、使用貸借権付きの建物の評価を適正に行わないと、清算価値が高額となり、返済額があまり減らないおそれもありました。
申立後、やはり使用貸借権付きの建物の評価方法が問題となり、裁判所と複数回協議をしました。当方としては、使用貸借の面積を限定すべきこと、固定資産税の課税標準よりも適正な価格は低いことなどを丁寧に上申し、結果、当方の主張通りの評価での認定となりました。
その後、再生計画は無事認可され、家計の再建を図ることができました。